密告はうたう
「密告はうたう」伊兼源太郎 実業之日本社
警務部人事一課監察係の佐良は行確(行動確認)を命じられた。
行確の対象は、元同僚の皆口菜子だった。
監察に密告があった。
皆口が現在配属されている運転免許試験場での免許証データを密かに売っている、というものだった。
行確で尾行して行くと、捜査一課にいた当時、殉職事件があった関係者を訪ねているのが解った。
まるでビリヤードの球が転がって行くような展開なのだ。
監察の仕事は警察官の不正を取り締まること、警察官一般からは忌み嫌われる仕事なのだ。
追い詰めていくうち、殉職事件に発端があることがわかってくる。
刑事畑の警官から監察の警官として見事に仕上がってくる、というお話しです。
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