8月に読んだ本
8月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2342
ナイス数:93
デートクレンジングの感想
デートクレンジングとは、アイドルグループの名前なんです。佐知子と実花は大学で同級だった。佐知子は結婚し、実花はアイドルグループのマネージャーをし、共に三十半ばになった。アイドルグループは解散し、片や妊活に、片や婚活に励んでいる。こんなお話し、男のわたしが面白がるとは思わないでしょう。ところが、面白い。アイドル業界のあれこれが語られる。男社会に楯突く女の反発が聞こえてくる。婚活の細々したやりとりが聞こえてくる。当然、女性受けするネタなんですが、男でも、思わず知らず、引き込まれてくる。知らない世界を覗くようで
読了日:08月31日 著者:柚木 麻子
NHKスペシャル 大江戸 大江戸 知らないことばかり―水と商と大火の都 (NHKスペシャル大江戸)の感想
副題に、水と商と大火の都。三回にわたって放送したNHKスペシャルのリライトです。やはり放送で見たかったな。テキストだけでは伝わるものが少ない。ここ最近のこと、江戸始図が松江で発見された。江戸ではなく松江藩の所蔵から見つかった。水運を最初に組み込んだ町づくり、神田上水、玉川上水などで水道を江戸に引き込んだ。鰹節問屋「にんべん」の記録から商家の盛衰が判る。三井越後屋の記録も公開されている。江戸は火事の町、誕生から明治維新まで何度も大火に襲われている。火事に備えて、土蔵だけではない、地下蔵が活躍した。
読了日:08月27日 著者:
副題に、水と商と大火の都。三回にわたって放送したNHKスペシャルのリライトです。やはり放送で見たかったな。テキストだけでは伝わるものが少ない。ここ最近のこと、江戸始図が松江で発見された。江戸ではなく松江藩の所蔵から見つかった。水運を最初に組み込んだ町づくり、神田上水、玉川上水などで水道を江戸に引き込んだ。鰹節問屋「にんべん」の記録から商家の盛衰が判る。三井越後屋の記録も公開されている。江戸は火事の町、誕生から明治維新まで何度も大火に襲われている。火事に備えて、土蔵だけではない、地下蔵が活躍した。
読了日:08月27日 著者:
赤い風の感想
いつもの江戸市井ものから武蔵の国川越藩を舞台にしています。武蔵野台地は萱を刈り、まぐさを集め、争いが絶えない。境界がはっきりしていないせいだ。国替えがあって、柳沢保明(のちに吉保)が川越藩の殿様になった。武蔵野台地を短冊状に切り分けて百姓を入植させることにした。大部分が開墾の経過を描いている。悪党もいないわけじゃなく、博打に誘い、土地を取り上げる、その程度の悪党。なんでしょうね、なんということのない日常を描いて、めちゃめちゃ面白い。開墾・入植の日常などあまり知ることもない。驚きもあるし、そういうもんだろう
読了日:08月25日 著者:梶 よう子
爆身 (文芸書)の感想
ボディガード・キリのシリーズです。シリーズの前作は獣眼、なんとなく覚えている。ボディガードを依頼され、始めて遭う目の前で焼け死んでしまった。呪殺される、焼き殺される、それをガードしてほしいという依頼だった。呪殺をかけるのは結跏社という宗教団体だった。念動力(パイロキネシス)に興味を持ってアメリカ海兵隊が介入して来た。人間を爆死できるなら、兵器になる、そういう意図だった。やくざ、政界、警察にもコネがあるフィクサーが登場したり、登場人物は豊富にある。広げ過ぎた関係者を最後にキュッと抑えてしまう、事件を解決して
読了日:08月22日 著者:大沢 在昌
ボディガード・キリのシリーズです。シリーズの前作は獣眼、なんとなく覚えている。ボディガードを依頼され、始めて遭う目の前で焼け死んでしまった。呪殺される、焼き殺される、それをガードしてほしいという依頼だった。呪殺をかけるのは結跏社という宗教団体だった。念動力(パイロキネシス)に興味を持ってアメリカ海兵隊が介入して来た。人間を爆死できるなら、兵器になる、そういう意図だった。やくざ、政界、警察にもコネがあるフィクサーが登場したり、登場人物は豊富にある。広げ過ぎた関係者を最後にキュッと抑えてしまう、事件を解決して
読了日:08月22日 著者:大沢 在昌
密告はうたうの感想
警務部人事一課監察係の佐良は行確(行動確認)を命じられた。行確の対象は、元同僚の皆口菜子だった。監察に密告があった。皆口が現在配属されている運転免許試験場での免許証データを密かに売っている、というものだった。行確で尾行して行くと、捜査一課にいた当時、殉職事件があった関係者を訪ねているのが解った。まるでビリヤードの球が転がって行くような展開なのだ。監察の仕事は警察官の不正を取り締まること、警察官一般からは忌み嫌われる仕事なのだ。追い詰めていくうち、殉職事件に発端があることがわかってくる。刑事から監察の警官へ
読了日:08月19日 著者:伊兼 源太郎
警務部人事一課監察係の佐良は行確(行動確認)を命じられた。行確の対象は、元同僚の皆口菜子だった。監察に密告があった。皆口が現在配属されている運転免許試験場での免許証データを密かに売っている、というものだった。行確で尾行して行くと、捜査一課にいた当時、殉職事件があった関係者を訪ねているのが解った。まるでビリヤードの球が転がって行くような展開なのだ。監察の仕事は警察官の不正を取り締まること、警察官一般からは忌み嫌われる仕事なのだ。追い詰めていくうち、殉職事件に発端があることがわかってくる。刑事から監察の警官へ
読了日:08月19日 著者:伊兼 源太郎
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