戒名探偵卒塔婆くん
「戒名探偵卒塔婆くん」高殿円 角川書店
それぞれ30ページ程度の短編が3篇、この本の半分程度の長篇が1篇。
ウォーミングアップがあって、最終篇に突入して行く仕掛けですね。
やたら仏教関係、戒名に詳しい高校生がいる。名前が外場。
寺の息子の次男坊、その友達という関係です。
長編のところにはくすぐりは少ないが、他はくすぐりが多い。
1ページのどこかでクスリ、ニヤリとしてしまう。
ウンチク小説と割り切って、そのウンチクを吸収してもよろしい。
ま、戒名のウンチクを得ても、それを披露する場はないでしょうがね。
高殿円、こんなにウンチクに富んでいるなら、男だろう、じいさんだろう。
いいえ、女流作家です。アラフォーです。
どうやら出身はライトノベルからだそうな。
凄いな、ライトノベル、意外な人材を投入してくれるな。
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