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2019年1月 2日 (水)

12月に読んだ本

12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2084
ナイス数:63

カットバック 警視庁FC2カットバック 警視庁FC2感想
FCとはフィルムコミッションの略、映画などのサポートすることで観光誘致などが目的。この場合は、警視庁がFCとしてバックアップするということ。その撮影現場で、殺される役の役者が本当に殺されているのが発見される。捜査一課が担当するのだが、事情に詳しいだろう、手伝え、FCも引き込まれてしまう。今野敏、このシリーズでは書きようが極めて緩いのです。シチュエーションがギャグだ、この言い回しはクスグリだ。警察小説、ミステリーを読むのに、ニヤリ、ニヤリ、時には、クスっと笑ってしまいます。会話の妙、立ち位置の微妙なところを
読了日:12月28日 著者:今野 敏

千年の田んぼ  国境に島に、古代の謎を追いかけて (国境の島に、古代の謎を追いかけて)千年の田んぼ  国境に島に、古代の謎を追いかけて (国境の島に、古代の謎を追いかけて)感想
萩市の沖合の見島をのことだ。そこに、八町八反と言う名前の平野がある。もともとはラグーンで、水の入口が自然に締め切られて湿地になったものだ。そこがたんぼになっている。短冊型に区切られていて、この地形は最近の工事ではなく、はるか昔からの工事のようだ。古文書によると、奈良朝の律令制度の下、条里制に従って区切られたものだと結論付けられている。普通は、どこのたんぼでもいつ開墾したものか判るわけがない。ここでは、条里制の痕跡があって、開いた時期が見えてくる。その当時、百済が滅びて唐・新羅の外圧に曝されていた。その防衛
読了日:12月27日 著者:石井里津子

任侠浴場 (単行本)任侠浴場 (単行本)感想
任侠書房 、任侠学園、任侠病院 に続くシリーズです。書房、学園は読んでいるが、病院は未読です。阿岐本組の親分、阿岐本、代貸の日村、四人の若い衆、これだけの組員です。今までは、会社、学校、病院、組織の立て直しです。今度は銭湯、家族経営の最たるものです。そこに息を吹き込んで立て直す。もちろん、ハッピーエンドです。そこに至るまでのこまごまとした仕掛けが面白い。もちろん、シノギだから報酬は取りますよ。しかし、今回の報酬は多寡が知れている。ヤクザとは、暴対法、排除条例、青息吐息なんですがね。次に立て直すのは何かな。
読了日:12月24日 著者:今野 敏

剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎 (文春文庫)剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎 (文春文庫)感想
NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」が比較されます。テレビドラマより先に出版されています。かと言って、原作ではないみたい。それぞれ別々の作品なんでしょうね。人物設定はほぼ同じ、それだけに、大河ドラマの俳優の姿が脳内に出没して邪魔なこと。 地理的条件と歴史的条項は変えようがないので、両者がかけ離れたものになるはずもありませんよね。どこかに底本があるはずです。その底本のイメージ喚起は凄いね。剣と紅、剣はイメージしたその通りです。紅、女の戦いの武器でもあり、戦場で死んだ武者を死に化粧する、その紅でもあるのです
読了日:12月22日 著者:高殿 円

鳥類学者の目のツケドコロ鳥類学者の目のツケドコロ感想
「カラスの教科書」で軽妙な筆致で面白かったので、期待して読みました。期待通り、満足です。カラスに限らず、スズメ、ツバメ、サギ類、カモ類、その他いろいろです。チョウゲンボウとハヤブサ、どっちも見たことがないので、伝わりにくい。ウグイスの雄はひたすら鳴き声の稽古を積んで、雌はそれにうっとり。イラストが浅野文彦、絵本の大家のようで、細密画も戯画も面白い。
読了日:12月14日 著者:松原 始

上流階級 富久丸百貨店外商部II上流階級 富久丸百貨店外商部II感想
前作と同じ設定で語られます。芦屋の豪華マンションに、鮫島静緒と枡家修平は住んでいます。メゾネットタイプなので、下の階と上の階で棲み分けています。パートから契約社員、正社員とパワフルな静緒、おぼっちゃまでゲイの修平、男と女の間違いは起きません。前作では添え物だった修平が、お話しのキーになります。ゲイについて深く語られます。ゲイの息子を持った母親はどう振る舞うかが語られます。外商のお話しですからね、いかに外商で収穫を勝ち取ったかが語られます。これからの外商はどんなビジネスに変わるかが語られます。お仕事小説です
読了日:12月08日 著者:高殿 円

上流階級 富久丸(ふくまる)百貨店外商部上流階級 富久丸(ふくまる)百貨店外商部感想
鮫島静緒、富久丸百貨店芦屋川店の外商部所属です。食品のパート勤務から契約社員となり、正社員として外商部の一員です。外商とは男社会で、始めての女性社員です。客の数だけストーリーがあり、商品の数だけお話しがある。高殿円、ええところに目を付けた。外商のお客は全員上流階級です。わたしなどなんにも知らない、すげぇなぁ、と驚く世界のことを語ります。高殿円、どうやって上流社会のことをリサーチしたんだろう。上流階級の出身で、身辺雑記を語ったのだろうか。そんなことはないよねぇ。お仕事小説です。知らないことを教えてもらうのは
読了日:12月06日 著者:高殿 円

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