一月、二月、三月
月を数えるのに、一月、二月、三月と数を追って行くのは世界共通なんでしょうか。
どうもそうじゃないような気がします。
日本では、昔々、むつき、きさらぎ、やよい、とそれぞれの月に呼び名がありました。
英語でも、ジャニュアリ、フェブラリ、マーチ、序数の月とは違います。
ヨーロッパでは、英語と同様で、ローマ帝国の流儀を踏襲しているようです。
中国語では、一月、二月、三月と、日本と同じ数え方だそうです。
インドから東南アジアにかけての世界ではどうなのだろうなぁ。
アラブから北アフリカにかけての世界ではどうなのかしら。
平安時代までのことはさておき、鎌倉幕府は御成敗式目などを法制化しました。
このような取り締まり法令には、むつき、きさらぎは不似合だなぁ。
ここは、一月、二月でないと示しが付かない。
むつき、きさらぎは、みやびの世界でしか生き残れなかったのでしょうね。
二月から八月までは何ヶ月か、日本ならすぐに勘定できるけど
フェブラリからオーガストまで何ヶ月か、ぱっと勘定できるかね。
にっぱち月、こんな括りで経済活動の意味付けができるんですよ。
にしむくさむらい、これで、大の月小の月の、小の月を網羅しているのです。
ジャニュアリ、フェブラリ、の世界では、こんな芸当はできないでしょ。
そうでもないよ。
Rの付かない月(5月から8月)には牡蠣を食べてはいけない、こういう言い伝えがあるのだよ。
それは盲点でした、一本取られたね。
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