昨日がなければ明日もない
「昨日がなければ明日もない」宮部みゆき 文芸春秋
杉村探偵事務所シリーズです。
三篇の中編で成り立っています。
最初の[絶対零度]これだけで半分を占めています。
[絶対零度]お話しの最初はゆったりとした語り口で、平和だなぁ。
依頼者は母親、娘は結婚していて、体育会系の無神経者から横暴を受けています。
のどかな語り口は序幕だけで、段々と読むのも胸が悪くなってきます。
読み続けられなくなって、数日、ほっといたこともあります。
ハッピーエンドなんだろうなぁ、バッドエンドなのかしら。
犯人は見つかりました、めでたし、めでたし、そんなんじゃないのです。
[華燭]ホテルの結婚式場で、隣り合ったどっちの結婚式もドタキャンのお話し。
[昨日がなければ明日もない]躾けなく育った親の成れの果てのお話し。
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