4月に読んだ本
4月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1250
ナイス数:59隠居すごろくの感想
嶋屋徳兵衛は隠居した。店は中山道の巣鴨町にあり、隠居屋敷は巣鴨村にある。孫の千代太が遊びにきた。その度に、犬を拾ってくる、猫を拾ってくる。とうとう垢だらけの子供を拾ってきた。それが縁で、長屋の子供たちの世話をするようになり、世話する子供の数も増えてくる。子供の母親が組紐の職人であることを知り、組紐の仕事を与えた。子供たちの数が増えてくる。孫の千代太の知恵で、王子権現金輪寺の境内で子供芝居をすることを図る。やくざが稼ぎに横槍を入れたり、寺社奉行の手の者に邪魔をされたり、いろいろある。公明新聞に連載のものです読了日:04月22日 著者:西條 奈加
コヨーテの翼の感想
東京オリンピックの開会式で阿南首相を衆人環視の中で狙撃する。ゾアンベ教国がゾアンベ教の発揚を図って計画します。コヨーテがその狙撃手に選ばれます。警察庁は警備を強化し、偶然の交通事故からその計画を察知します。警察対コヨーテの対決です。途中省略、省略した途中が面白いのです。ちょっとダレ場があるが、そこは我慢してね。はみだし刑事がいます。一糸乱れぬ統制がある一方、視点の違う見方の者がいるほうがよろしい。それが成功します。結果、計画は失敗します。コヨーテの正体は?え、そんなのありぃ?もう一回最初から読み直さなきゃ
読了日:04月14日 著者:五十嵐 貴久
麒麟児の感想
主人公は勝海舟、サブは、山岡鉄太郎、大久保一翁、西郷隆盛、こういう面々でお話しが進みます。時代は、官軍が江戸に進撃して来る頃のことです。徳川宗家、徳川慶喜を官軍から御赦免を得ることが使命です。江戸無血開城、西郷と勝の会談は江戸城であったものと思い込んでいました。何度も会談している。東海道の宿場の一室だったり、薩摩の藩邸だったり、江戸城で対面する場面はなかった。江戸城の接収は無事に終わった。徳川慶喜に経過を報告したが、出過ぎ者と叱られた。勝と慶喜には通じるものがなかった。罵って去っています。それでも
読了日:04月09日 著者:冲方 丁
駅物語の感想
朱野帰子と書いて、あけのかえるこ、と読みます。彼女、覚えといてね。絶対、お薦め。朱野帰子は大概お仕事小説です。これもお仕事小説。職場は東京駅、新人でここに配属されます。職場はプラットホーム、あるいは、料金窓口。よく調べているねぇ。作家自身がここで働いていたことがあるかのようだよ。リサーチにリサーチを重ねて書くべき焦点を見つけたんだろうがね。鉄オタもいます。本来、鉄オタは職員に採用されないはずなんだけどね。ヒロインにはそんなに上昇志向はない。でも、駅員でいたい、駅員を貫く。その意思は強くアピールしています。
読了日:04月03日 著者:朱野 帰子
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