帝国ホテル建築物語
「帝国ホテル建築物語」植松三十里 PHP
植松三十里は女流作家ですが、テーマ筆致など、門井慶喜を思い起こします。
帝国ホテルの新館は、設計監理はライト、支配人は林愛作、重役の筆頭は大倉財閥の大倉喜八郎。
ライトの補助に遠藤新が就いた。
工事が難航したり、地震が相次ぎ、火事で旧館が焼け落ちたり、ホテル存亡の危機が迫る。
ライトが国に帰り、重役は全員退職、支配人も退職する。
支配人を引き継いだのは、犬丸徹三。
役員も若手が引き継ぎ、ライト新館は完成する。
関東大震災で東京は壊滅し、ライト新館は地震に耐え、名を挙げる。
プルローグとエピローグで、明治村にライト新館を移転することが語られている。
帝国ホテルの改築改装で、ライト新館が破壊されるところだったのを、寸前で救い出したのだ。
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