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2019年6月29日 (土)

キッド

「キッド」相場英雄 幻冬舎
相場英雄は経済小説を得意にしていますが、政治小説、諜報小説、達者じゃありませんか。
キッドとは何か、巻末の7、8割の頃に明かされる。
主人公は城戸、傭兵時代のコードネームがKIDだったのだ。
城戸は優秀な自衛隊員、突然退職して傭兵になった。
傭兵も引退して、香港でカメラ屋を装ってボディガードをしている。
ガードしている中国人社長が射殺された。
公安の捜査が迫って来る。
新聞記者とタイアップして謎を追うことにする。
警察庁の上層部が介入してくる。
城戸が退職するには、何かの事情があったらしい。
そこを中心に物語が進んで行く。
読んで面白い。たいがいの人がどんどん続きが読みたくなると思いますよ。
食い付きから素晴らしい。
最初は公安に感情移入できないが、最後は公安を応援している。
これをテレビドラマ化するなら、2時間ドラマじゃ無理。
連続ドラマならストーリーを追えるかな。

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