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2019年9月21日 (土)

119

「119」長岡弘樹 文芸春秋
長岡弘樹は、警察に代表される制服ものを得意にしています。
これは消防が舞台、現役の消防士だったり、退職した消防士だったり。
9篇の短編集です。1篇が20ページから30ページ程度。
なにやら、着想スケッチみたい。
問の解がはっきりしない。オチのキレが悪い。
そりゃそうだ、20、30ページでは周辺の状況も深くは書き込めない。
着想そのままを読んでいるみたいだが、そこは斟酌してやらなきゃ。
主人公は消防士の群像で、前の脇役が次は主役で登場する。
どうやら、年月が深まるにつれ、群像のそれぞれが年を取り、経験を積んでいくものらしい。
読後感は苦いものがある。
ま、そこは、長岡弘樹に共通していることではありますがね。

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