へぼ侍
「へぼ侍」坂上泉 文芸春秋
西郷隆盛が下野して、新政府に反乱をしかけた。
政府は壮士隊を徴募して、幕府の士族を軍隊に組み込んだ。
志方錬一郎は壮士隊に応募した。
まだ17歳で、大阪町奉行与力の息子で、今は薬商の手代を務めている。
旦那さんに断りを入れて、壮士隊に入った。
周囲はいずれも老練の腕達者に見える。
その中で、錬一郎は小隊長に任命された。
九州で薩摩討伐に駆け回る。
錬一郎は道場で師範代の腕前だったが、刀に非ず、鉄砲を撃ちまくる毎日なのだ。
商人の才覚で、西郷札を引き取る、代わりに住民から情報を聞き出すことに成功する。
転戦の最後に、西郷と面会する奇跡まで起こす。
この当時を題材とする小説は少ない。
おもろい。
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