無料ブログはココログ

« 地に滾る | トップページ | 茶舗 書肆 印舗 »

2019年11月 6日 (水)

銀二貫

「銀二貫」高田郁 幻冬舎文庫
天満の天神さんの門前で仇討ちの切りあいが始まる。仇の親は切られ、子供にまで及ぼうとしている。
待っとくんなはれ、その仇討ち、銀二貫で売っとくんなはれ。
寒天問屋井川屋の主人は思わず声をかけた。
もともと銀二貫は天満の天神さんに寄進するはずだったのだ。
銀二貫で浪人の子を買うた。あんたは丁稚や、侍の名前を捨てて、松吉と名乗るんや。
松吉は働いた。
寒天の新しい用途を開発した→羊羹。
ねっとりとした人情噺です。松竹新喜劇でもお似合いです。
心動かされます。このお話は琴線を揺るがすなぁ。
昔、NHKのテレビドラマで見た記憶があります。
店主が津川雅彦、番頭が塩見三省、少年少女は覚えていないが、ええドラマでした。
銀二貫、寄進するはずの金が流用されるのは、仇討ちを買うだけじゃないのです。
人助けのため、商売援助のため、何度も使われます。
さらに、仇討ちに投げ出した金が、意外なところで、世のため人のために使われています。
巻末で、銀二貫はきちんと無事に天満の天神さんへ寄進されます。

銀二貫は、重量にして7.5キロ、現在の貨幣価値で、2百万円から3百万円くらい。
仇討ちで命を買うとき、懐に銀二貫を麻袋に入れて腹に巻いていました。
天満の天神さんに寄進しに行くのに、風呂敷や手提げ袋で持つのではなく、懐に巻いて歩いていたのですねぇ。

読書メーター

広島ブログ

« 地に滾る | トップページ | 茶舗 書肆 印舗 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 地に滾る | トップページ | 茶舗 書肆 印舗 »

最近のトラックバック

2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30