政略結婚
「政略結婚」高殿円 角川書店
第1章:幕末のころ、加賀大聖寺藩前田家、加賀前田家から大聖寺前田家に嫁入りした。
子供が生まれず、さらに当主も亡くなり、末期養子を繰り返して家督を守った。
第2章:明治から大正に変わるころ、小松藩前田家は子爵として華族に列している。
公家華族の今出川家に嫁入りすることは幼児のころから決まっている。
外国で生まれ、語学は堪能なのだ。桑港で万博の仕事を手伝う。
前田家の男子がスペイン風邪で亡くなり、婚約を解消する。
子はわたしだけだ、万博の手伝いで見込んだ男に婿入りを願う。
第3章:戦中から戦後、深草伯爵家、公家華族なのだ。
大恐慌で全財産を失った。
生きるために新宿の劇場で踊り子になった。
ここでスターになり、戦後は映画で女優として有名になった。
とうとう結婚しなかった。
ここでは政略結婚は起きようがなかった。
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