定価のない本
「定価のない本」門井義信 東京創元社
神保町の古本屋の主が亡くなった。
本に圧し潰されて圧死したのだ。
同業の古本屋の亭主が助けに出て、ものはずみで、進駐軍GHQの仕事を請け負うことになった。
専門は古典籍、GHQが大量に買い付けを始めた。
後になって、買い付け理由がわかった。
歴史資料、断簡、古文書を日本から洗いざらいアメリカに持っていくのだ。
日本は歴史を失う。歴史の根拠を失う。日本人の精神を骨抜きにするのだ。
古書籍商の反撃が始まる。
GHQを手玉に取る。
どのように手玉に取るかは、そこは読んでくれなきゃ。
本で圧死したのは事故ではなく殺人だと、最初からわかっている。
犯人は進駐軍?共産主義者?それとも同業者?
最後に、犯人のタネアカシがあります。
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