「地に巣くう」あさのあつこ 光文社
主人公の群れは、北町常廻り同心小暮信次郎、小間物問屋遠野屋の主人清之介、岡っ引き(親分)伊佐治。
小暮は夜道を襲われて傷を負った。
ここから紐を手繰り始め、父親、同心の小暮右衛門が抜け荷に加担していたことを探り出す。
こう書いてしまえば単純だが、巻頭から巻末までを一挙に圧縮すると、こういうことなのだ。
三人とも只者ではない。
話す言葉、語る口跡が魅力的なのだ。
あの、バッテリーのあさのあつこが時代小説に達者なのにびっくりする。
弥勒シリーズの一つなのだ。
読んで、毎回唸るのは、漢字の使い方が達者なこと。
漢籍にも詳しいのじゃなかろうか。



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