「損料屋喜八郎始末控え」山本一力 文春文庫
入院中の暇つぶしの本、20年前の文庫本を再読み。
損料屋とは現代のレンタルショップ。
喜八郎は浪人の子で、奉行所蔵米方与力の秋山のもとで一代限りの末席同心だった。
上役の不始末の尻ぬぐいで首になった。
以来、損料屋を商いながら、奉行所蔵米方のエージェントとして働いている。
札差で、伊勢屋、大口屋、笠倉屋など、なかなかの仕掛けを掛けてくるが、いずれも覆して仕返ししている。
山本一力の語り口は、小説家というより、講釈師の語り口で、これは、他に真似できる小説家はいないなぁ。



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