北京大学てなもんや留学記
「北京大学てなもんや留学記」谷崎光 文春文庫
舞台は、前に読んだ「中国てなもんや商社」からざっと10年経過しています。
本棚の文庫本の再読みです。
中国からの買い付け商社の仕事から、只今は北京大学で留学中です。
周囲は、学生であり、教授陣であり、住まいの周辺のことですが
内容はザワツクことばかりです。
北京オリンピック前夜の頃です。
国営公司から民間に移行する時代の頃です。
ひとつひとつのエピソードや事件が痛くて、2、3ページ毎に本を閉じてしまいます。
好きで好んで中国に飛び込んでいった作者です。
その作者でも、茫然とすることは数多くあります。
てなもんや商社では、面白くするためにあえてドタバタにしていましたが、どっぷり中国に漬かると、シリアスになってしまいます。
その数年後、尖閣海域で中国漁船の襲撃事件があって、日本排斥が起こります。
その時、著者はどうなったのでしょうね。
思いやられます。
現在もなお、中国で生活しています。タフですねぇ。
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無料だけど、有料に誘導する撒き餌です。だって、これもメシ食う手立てのひとつですから。
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