沃野の刑事
「沃野の刑事」堂場瞬一 講談社
「焦土の刑事」「動乱の刑事」「沃野の刑事」の三部作です。
「動乱の刑事」は未読です。
高峰:捜査一課の管理官。海老沢:公安の管理官。小嶋:週刊誌の編集長。
この三人は小学校の同級生なのだ。
小嶋の息子が自殺した。
不審に思って事件に首を突っ込む。学生運動の逮捕歴があるということで、海老沢も捜査に引き込む。
もっと裏があるらしい。
自衛隊の戦闘機の契約が関わることが浮かび上がってくる。
中心人物は、警察OBの代議士。公安畑の出身なのだ。
高峰と海老沢の間には、警察の認識に違いがある。個人を守る警察か、国家を守る警察か。
60年安保は全学連、70年安保は全共闘、今の時代は70年安保当時の時代なのだ。
焦土の時代から、これから沃野の時代に入って行くのだ。それを暗示している。
三人とも定年が近いのだ。
« パソコンが重くなったとき | トップページ | JALとANA »
コメント