トリガー(下)
「トリガー(下)」真山仁 角川書店
上巻では、安物のスパイ小説だな、「ハゲタカ」の真山仁はどこに行ったんだい。
下巻の八割がた読み進んだところで一挙にお話は盛り上がっていく。
日本でも韓国でも、アメリカは軍隊を引き上げて、民間の軍事会社を充てることにしたのだ。
それを探り当てたアメリカ陸軍の中佐、韓国の検事にしてオリンピック選手は暗殺されたのだ。
推理小説ではネタバレで非難されるところだが、これはスパイ小説、ネタバレしてもええだろう。
アフリカや中近東では民間軍事会社が軍隊に代わって戦争しているのだそうな。
軍人が死ぬのはアメリカ国民は許さないが、外注の戦闘員が死ぬのは問題にならないだろうな。
事件は闇に葬られたが、関係者は全員引退を余儀なくされた。彼らに未来はありません。
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