「ダブル・フォールト」真保裕一 集英社
本條は高階法律事務所のいそ弁で、殺人事件の弁護を担当した。
もちろん任せ切りではなく、主弁護人は高階で、本條は補助なのだ。
被告と面談しているうち、何かを隠している、と被告人を疑うこともある。
亡くなった被害者の過去・行動を探るのも弁護活動の一部なのだ。
被害者の娘が邪魔をする。法廷で弁護士を非難する声を上げるのだ。
だんだんと娘に肩入れするようになってくる。
テニスのサーブで、ファーストサーブに失敗しても、セカンド・サーブがある。
両方失敗すると、ダブル・フォールト、そういう寓意なのだ。
新米弁護士は失敗を重ねながら鍛えられていく。



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