「大名倒産(上)」浅田次郎 文芸春秋
越後の丹生山藩松平和泉守信房(小四郎)が主人公。
父は藩主、下屋敷の村娘に手を付けて生まれたのが小四郎。
上の兄が藩主には向かないので、足軽暮らしから藩主を襲名した。
前藩主は、あまりの借財の多さに踏み倒しを謀って、金を掻き集めて大名倒産を進めている。
若い藩主は寺子屋でそろばんを習得している。
そろばんを弾いてあまりの借財に押し潰されそうなのだ。
以上がお話の筋なのだが、お話の語りがユニークなのだ。
神田伯山もそこのけなのだ。
お話の語り口が講談とそっくり。
セリフが売り物の小説家は多いが、話の運び、地の文章で唸らせるのはなかなかいないよ。
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