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2020年11月 1日 (日)

10月に読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3457
ナイス数:62

逆流 越境捜査逆流 越境捜査感想
越境捜査のシリーズは7作あって、これは4作目。鷺沼は警視庁本部の特別捜査勤務で、お宮入りの事件を扱う。始まりは鷺沼が刺されて病院に担ぎ込まれるところから始まる。十年前の死体遺棄事件を捜査し始めたら反応があった。神奈川県警の札付きの巡査部長が絡んでくる。いや、住み着いてくるのだ。宮野。どうやら第一作目からサブヒーローらしい。警視庁と神奈川県警のコンビだから越境捜査なのかな。今度の事件は、福岡県選出の衆議院議員、十年前の遺体に関係する容疑が浮かぶ。代議士の会計を預かる税理士がライフルで殺されたり、かなり乱暴な
読了日:10月25日 著者:笹本 稜平


語りつづけろ、届くまで (講談社文庫)語りつづけろ、届くまで (講談社文庫)感想
サラリーマン坂田勇吉はやくざマフィアに巻き込まれやすいのです。下町の老人会つるかめ会に、半分仕事、半分ボランティアで参加している。ボランティア仲間の玉井から頼まれた。年寄りへの接し方を教育してやってほしい。これは詐欺への入り口です。玉井は詐欺で三億円取り込んでいた。やくざが分け前を狙ってうごめいてくる。携帯を取られ、アドレスの親兄弟を人質に取られる。ここから三億円探しが始まります。「走らなあかん、夜明けまで」「涙はふくな、凍るまで」これらに続く第三作です。今回、坂田勇吉の恋は実りそうだなぁ。
読了日:10月21日 著者:大沢 在昌


初陣―隠蔽捜査3.5―(新潮文庫)初陣―隠蔽捜査3.5―(新潮文庫)感想
隠蔽調査シリーズの主人公は竜崎です。だけど、この巻では伊丹が主人公。連作短編です。整数の巻は竜崎が主人公、+0.5の巻はスピンオフで他の人が主人公。竜崎と伊丹は小学校の同級生、共にキャリアで、どちらも警視正。竜崎は腹の座ったキレモノだが、伊丹は凡庸な人物、その対比でお話は進んでいく。伊丹が福島県警の刑事部長から警視庁の刑事部長に転勤していくところから話は始まる。警視庁の刑事部長という職は骨の折れる職なのだ。凡庸な人物が警視庁の刑事部長の仕事を捌いていくのだ。現場主義というフェイクを入れてカモフラージュして
読了日:10月20日 著者:今野 敏


アクティブメジャーズ (文春文庫)アクティブメジャーズ (文春文庫)感想
アクティブ・メジャーズとは、諜報活動の技術のひとつなのだ。倉島はゼロの研修から帰ってきた。身分は公安、外事一課に所属している。すぐさま命令が下ってきた。所属ラインからではなく、公安本筋からの命令なのだ。公安のエースのひとりの葉山を探れ、という命令なのだ。大手新聞社の編集局次長がマンションから落ちて死亡した、これと関係があるとにらんだ。刑事警察については、書き尽くされている。公安警察については、小説では未開拓の分野だ。へぇ、こんな風に洗い出していくのかい。そこは、今野敏、嘘か本当か、興味の湧くところだぜ。
読了日:10月18日 著者:今野敏


鹿王丸、翔ぶ鹿王丸、翔ぶ感想
京は乱れていた。室町幕府の御所様は三好勢に守られて都を去っていた。空白の京に近江の六角が進駐した。次々と見回りの者頭が鉄砲で撃ち取られる。これで四人目だ。撃ち取ったのは、根来の鹿王丸。甲賀の伴与七郎は六角家の要人建部日向守から命じられた。京へ行け、六角家の者頭を鉄砲で撃ち倒すヤカラを打ち取れ。これで、鹿王丸と甲賀忍者の与七郎との攻防が始まる。応仁の乱から織田豊臣徳川にかけての上流の戦いは世に知れています。下々の戦い、根来の鉄砲放ちと甲賀忍者の戦いなど始めてだなぁ。結果、どっちの勝、とは言わないでおきますね
読了日:10月16日 著者:岩井 三四二


非常識家族 (徳間文庫)非常識家族 (徳間文庫)感想
戯文なんですよ。戯文のタイプが漫才かコントかというと、これはコント。自分を語るのではなくある設定を設けているから。祖父は東大名誉教授、父も東大教授、息子は大学生だが、どこの大学生なんだろう。全部で23篇、どれも、○○について、設定家族は同じで、お話が始まる。わざと崩しているわけじゃないが、話しが崩れてくる。ページを閉じると、話しが崩れているんじゃなく、常識のほうが崩れているんじゃないかと伝わってくる。曽野綾子は老人にきびしい。自分も老人だから、なおのこときびいしいのでしょうね。
読了日:10月09日 著者:曽野 綾子


ライアー (新潮文庫)ライアー (新潮文庫)感想
ヒロインは神村奈々、消費情報研究所に勤務している。研究所の実態は政府の非公然組織、海外で日本に不利益をもたらす者を暗殺するのが仕事だ。そう、わたしは政府の殺し屋。夫、洋祐が売春婦とともに焼死した。夫の死に不自然を感じて探り始める。政府の非公然組織の関東損害保険事業者連合会にたどりついた。研究所は海外で暗殺を行うが、連合会は日本国内で暗殺を行うのだ。探っていく影響で、自然と研究所と連合会の戦いになった。洋祐の父、直祐が研究所の設立に関わっている。今なお、影響のある立場にいる。ライアーとは嘘つき、誰もが嘘を
読了日:10月08日 著者:大沢 在昌


きたきた捕物帖きたきた捕物帖感想
深川の岡っ引文庫屋の千吉親分はふぐに当たって死んでしまった。子分が何人かいるが、跡目を継ぐ器量のものはいない。表業の文庫屋の仕事は一番弟子の万作が継ぐ。残りは、他の岡っ引に移っていくなり、身を引くなり、消えていく。残るは一番下っ端の北一、長屋に引っ越して、天秤棒で文庫を売って歩く。四話で構成されてる。三話目から喜多治が登場する。汚い風呂屋の釜焚きの仕事、北一と同じで、親を亡くした天涯孤独の身の上だ。どちらも、年のころは十六かな。ここできたきたのコンビが始まる。きたきた捕物帳が始まるが、まだ十手はいただいて
読了日:10月03日 著者:宮部みゆき


朽ちないサクラ (徳間文庫)朽ちないサクラ (徳間文庫)感想
某県警の広報課に勤める職員ですがね。某署で殺人事件があった。ストーカーの相談で、取り合わずに慰安旅行に行った、その隙に殺されてしまった。いったい誰が内情をばらしたのだ、署内で探り合いが始まる。わたしかもしれない(広報課に勤める職員)。同級生に新聞記者がいる。何気なくちょろっとしゃべった。口止めしたが、新聞に載った。わたしじゃないよ。他の誰かが書いたのだ。その新聞記者も殺されてしまった。最初は警察職員のアマチュア捜査のお話だと読み始めました。ちょっと違う流れになってきた。公安の絡む事件なのだ。サクラとは公安
読了日:10月01日 著者:柚月裕子

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