カピカピ
糊を指になすって乾いた状態
血が固まって乾いた状態
たんぼから出て泥が乾いた状態
このような様子をカピカピと表現します
江戸時代以前でもこの状態はあったはずですが
カピカピと表現した例がない
井原西鶴も、近松門左衛門も、十返舎一九も、書いてはいない
カピカピが現れるのは明治以降なんですね
夏目漱石、森鴎外、菊池寛、芥川龍之介などが、カピカピて書き残したかな
ないね、出現したのは戦後を過ぎてからのことでしょうね
初出がいつかは知らないが、今では、世間一般で普通に使っている言葉です
どうやら、ある現象を言葉で捉えるのには、社会の成熟が必要なようです
あれはカピカピ、そうカピカピ
言葉が行き渡るには、普通の言葉として認識されるには、社会の成熟・脱皮が必要なようです
社会の風がちょっと違う、世間の雰囲気が変わってきた、そういうことなんでしょうね
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