流人道中記 上
「流人道中記 上」浅田次郎 中央公論新社
石川乙次郎、町奉行所の与力である。
突然、流人を松前藩三厩まで送り届けよ。押送人を仰せつかった。
流人とは、青山玄蕃、三千七百石を越える旗本、最古参の譜代、筆頭の旗本なのだ。
不義密通のかどで切腹せよ。嫌でござる。困り果てて蝦夷松前へ流人と決まった。
石川乙次郎、婿入りしたばかりなのだ。
生家は御家人、御先手組同心、平たく言えば、鉄砲足軽、学問と武芸の腕を見込まれたのだ。
道中記だから、道中でいろんな事件が起きる。
稲妻小僧、懸賞首の無宿人と同宿となる。
懸賞稼ぎの浪人も同宿している。
飯盛女と稲妻小僧は同じ村の隣りなのだ。
口説いて納得させて、代官所に連れ出して、懸賞金は飯盛女を受け出す金にして、懸賞稼ぎと夫婦にさせる。
商家の小僧がだまされて押し込みの手先に使われる。
敵討ちの侍と同宿する。かたきが自分がその当人と現れる。敵討ちの助太刀、見届人を頼まれる。
« 最新のウィンドウズアップデート | トップページ | 流人道中記 下 »
コメント