天を測る
「天を測る」今野敏 講談社
警察小説ではない、任侠○○でもない。
今野敏最初の歴史小説なのです。
小野友五郎、笠間藩牧野家家臣。
長崎海軍伝習所の一期生、測量が専門なのだ。
咸臨丸が米国に向かうので、召集された。測量方運用方に任命される。現代で言えば航海士。
天測の手腕は抜群で、アメリカ海軍の航海士より優秀なのだ。
同じ船に勝海舟と福沢諭吉がいる。小野友五郎からすると、二人は役立たずなのだ。
帰国後は、藩士から旗本に引き抜かれる。
ここからは、軍艦は造るは、江戸湾防衛の要塞を造るは、造船所製鉄所を造るは、多忙を極める。
技術者として要請に答え、どんどん出世していく。
大政奉還、鳥羽伏見の戦い、江戸開城、幕府は負けました。
最初は、新政府に仕えるのは断ったが、節を曲げて、鉄道敷設の仕事についた。
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