「東京カウガール」小路幸也 PHP
小路幸也の本に外れはないと、ずっと読んでいます。
おおむね日常を描く小説ばかりなのですが、これは違う。
出だしが、若い女が男を関節を折り全治何ケ月まで痛めつける場面から始まります。
お話の引き金はオレオレ詐欺の敵討ちです。
東京カウガールとは牛飼いの女の子という意味じゃない、カウボーイほどの腕っぷしなんです。
じゃ、ハードボイルドか、いいえ、小路幸也特有のほっこりとした筆致です。
周囲の暖かい人たちに包まれて、若い男女が結ばれていく、そういうお話です。
なんだ、小路幸也お得意の、日常を描くお話しなの。そう、そういうことです。



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