烏金
「烏金」西條奈可 光文社
浅吉は、金貸しお吟のところにもぐりこんだ。
使い走り、取り立てを請け負った。
浅吉は利息計算も達者で、よく働いた。
算学の先生に拾われて、仕込まれた経過があるのだ。
無理な取り立てをするわけじゃない、暮らしが立ちながら金を稼ぐ方法を考えてやるのだ。
無償の善意でお吟のところに潜り込んだわけじゃない。
金を狙ってのことです。それはバレます。
悲劇的な結末を迎えるはず、ところが、意外なハッピーエンドの結末が待っています。
烏金とは、朝借りて夕方には金を返す、夕方借りて朝には返す。そういう金の貸借のこと。
お吟の金貸しは通常の金貸しが大部分です。烏金は取り立てが手間で、なかなか難しい。
カラスをペットにしている、そういう道具立てもあります。
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