自転車に乗って
「自転車に乗って」三浦しをん他26名 河出書房新社
自転車にまつわる文章のアンソロジーです。
どれも短文、中にはたった1ページに満たない短文もある(忌野清志郎)。
現代人の文章なら読めるが、明治大正の作家の文章は読むのに苦労する。
夏目漱石、荻原朔太郎、宮沢賢治、志賀直哉、空気感が全然違う。
これは誉めているのではない、読む気がしないのだ。
この中でどれが一番感動的か、心を打ったか。
「自転車をこいでいる人間は何を考えているのか」(伊藤礼、英文学者、エッセイスト)
何も考えていない。いや、細々と決断を下しながら進んでいるのだ。
どっちの道を行くか、小石をどうよけるか。
そうだ、そうだ、その通りだ。そこは賛成。
心が通うものは少ない。このアンソロジーの三分の一は読み続けることができず、パスしました。
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