邦人奪還
「邦人奪還」伊藤祐靖 新潮社
冒頭では、尖閣列島の魚釣島で中国の国旗が掲揚されます。
海上自衛隊特殊警備隊が上陸して、中国兵を捕獲する。これはマクラです。
本編は、北朝鮮に拉致されている日本人、これを急襲奪還するお話しです。
北朝鮮でクーデターが起きているらしい。
ムスダンリに6人の拉致された日本人がいるとの情報がある。
クーデターの混乱に乗じて、海から上陸して奪還してしまおう。
多大の犠牲を払って奪還に成功しました。
総理官邸で、政府首脳と自衛隊幕僚、実施部隊長が会合した。
北朝鮮へ行ってくれ。
確認します、6人の命と引き換えに、60人の命が奪われることもあります。
それを承知で、行けと命令なさるんですね。聞かせてください。
習志野駐屯地に21の棺が並んだ。遺体は海の底で、棺は空なのだ。
棺の後ろには遺族が並んだ。
総理大臣は取り乱して、威厳も何も失った。
最近読んだ自衛隊の小説
「七四(ナナヨン)」神家正成 宝島社
「小隊」砂川 文次 文芸春秋
七四とは74式戦車、神家正成は、中卒後、陸自富士学校で教育を受ける。陸上自衛隊出身。
砂川 文次は陸上自衛隊出身。退職後、自衛隊中心に執筆中、この先も自衛隊の小説は期待できる。隊歴不明。
伊藤祐靖は海上自衛隊出身、2等海佐で退官。職業はアドバイザー、コンサルタント、副業なので、この先、小説を執筆するかどうか。
以前に読んだ自衛隊の小説
有川浩「空飛ぶ広報室」
福田和代「迎撃せよ」「潜航せよ」「生還せよ」「碧空のカノン 」「群青のカノン」「薫風のカノン」
プロの自衛官の視点での臨場感・存在感とインタビュー調査で書く臨場感・存在感とは違うもんですねぇ。
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