応仁悪童伝
「応仁悪童伝」木下昌輝 角川春樹事務所
時は応仁の乱の頃です。
時代背景がよく分からない。
守護・守護代の大大名と傘下の被官との距離感もよく分からない。
童どもが大勢登場します。
年の頃なら、毛が生え始めた頃か、ぼうぼうになった頃か。まだ生えていない頃かもしれない。
掴み切れないまま、読み終えました。
稚児灌頂とか去勢とか、おぞましい。
それは、ヒーローへの仕打ちではなく、サブキャラへの仕打ちなんだが、どこに力点を置いているんだろ。
感情移入する対象が見つかりません。
応援してやろう、肩入れしてやろう、そんな気になりません。
時代の雰囲気がどうにも馴染めない。
室町・応仁の時代は、時代そのものがはちゃめちゃなんですよ。
物語のキーは本字壹號(ほんじいちごう)日明貿易での勘合貿易の割符なのだ。
その取り合いに収斂される物語なのです。
« でんがな まんがな | トップページ | コーチ »
« でんがな まんがな | トップページ | コーチ »
コメント