わが殿 上
「わが殿 上」畠中恵 文芸春秋
しゃばけ、つくもがみ、ちょちょら、うずら大名など、その系統だと思って取り掛かりました。
違った、大真面目なお話しじゃないか。
内山七郎右衛門は八十石の軽輩の身分、藩に出仕するようになった。
藩は越中大野藩、藩主は土井利忠、七郎右衛門より四歳年下。
お目見えの折り、気に入られて、財政再建を命じられることになる。
大野藩は九万両の借財を背負っている。
借財の返済方法を考えるように向けられる。
手始めに、銅鉱山の再開発を命じられる。
新しい鉱脈を発見するより方法がない。
三万両、幕府から借金してことに当たる。
新鉱脈を当てました。
誰かに恨まれて、谷底へ突き落される。
二度目、雪の谷底に突き落とされるところで上巻が終わる。
コメント