ダチョウはアホだが役に立つ
「ダチョウはアホだが役に立つ」塚本康浩 幻冬舎
著者は、獣医学者で京都府立大学の学長です。
[逃げるは恥だが役に立つ]こんなテレビドラマがありました。
第1章、第2章、えらく達者な話し言葉です。
口述筆記、パソコンに吹き込んで、即、テキスト化したような勢いです。
これでダチョウについて好印象が刷り込まれます。
第3章になると、サービス路線から本気になります。
ダチョウにコロナウィルスを注射して、体内で抗体を製造させる。
卵を産めば、卵の中には抗体が充満しています。
卵黄を遠心分離器にかけて抗体を抽出します。
マスクに塗布してウィルスを不活性化させる、そんな事業を確立しています。
第5章では、コロナウィルスの抗体を世界で最初に分離培養しました。
この手法を応用して、アメリカでは抗体をスプレイで鼻から咽喉に噴射しています。
日本では許される手法ではない。マスクまでは許されても、直接スプレイは不許可なのです。
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