無料ブログはココログ

« わが殿 上 | トップページ | 耳障りな言葉、耳触りのよい言葉 »

2021年4月 6日 (火)

わが殿 下

「わが殿 下」畠中恵 文芸春秋
内山七郎右衛門は九万両の借金の返済のめどが立った。
銅山の新鉱脈、借り替えして金利を引き下げること。藩の商店大野屋で産物を売ったがためなのだ。
ペリーがやってきた。開国した。
その折から、大野屋は藩の船を造り、蝦夷地交易に乗り出した。
様式軍隊を編成し、その金は、どんとお任せあれ。
時代に乗り遅れるヤカラはいるものです。
下士は機敏に波に乗らざるをえないが、上士は時勢の変化についていけない。
ねたまれました。堀に突き落とされ、城で討ち取られる寸前となる。
ハッピーエンドです。
ハッピーエンドですが、大政奉還の手前でのハッピーエンドです。
藩の債務を踏み倒さなかったのは、塩田で潤っている某藩と大野藩だけだったそうです。
地方新聞連合の連載です。福井新聞もその中にありました。

読書メーター

広島ブログ

« わが殿 上 | トップページ | 耳障りな言葉、耳触りのよい言葉 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« わが殿 上 | トップページ | 耳障りな言葉、耳触りのよい言葉 »

最近のトラックバック

2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30