アクティベイター
「アクティベイター」冲方丁 集英社
わたしの既読は「天地明察」「光圀伝」「剣樹抄」歴史小説が著者の畑かと思っていたが、そうじゃないみたい。
中国の爆撃機が亡命を求めて羽田空港に着陸するところから始まる。
主人公は、自衛隊上がりの傭兵、現在は警備会社に勤務している。
サブの主人公は彼の義弟、妹の夫なのだ。警視正で警察庁警備局のエリート。
亡命を求めているのは中国人民軍の女性将校、警察の保護下にありながら行方不明になる。
対立軸が中国大使館、正体不明の日本人グループ。
乱闘や立ち回りの描写が群を抜いている。もともとはそっちの方の文才が立っていたみたい。
アクティベイターとは、アクション、アクティブの類語なのだ。
著者はほのめかしてはいるが、それが何かは語っていない。
巻頭に登場人物表があるが、それと照合しながら読まないと、迷子になってしまう。
お色気とかそういうものは一切ありません。暴力と流血はたっぷり提供されます。
« 感謝しかない | トップページ | まだ自転車の修理は出来ていません »
コメント