5月に読んだ本
5月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1505
ナイス数:51アクティベイター (集英社文芸単行本)の感想
中国の爆撃機が亡命を求めて羽田空港に着陸するところから始まる。主人公は、自衛隊上がりの傭兵、現在は警備会社に勤務している。サブの主人公は彼の義弟。警視正で警察庁警備局のエリート。亡命を求めているのは中国人民軍の女性将校、警察の保護下にありながら行方不明になる。対立軸が中国大使館、正体不明の日本人グループ。乱闘や立ち回りの描写が群を抜いている。もともとはそっちの方の文才が立っていたみたい。アクティベイターとは、アクション、アクティブの類語なのだ。著者はほのめかしてはいるが、それが何かは語っていない。
読了日:05月25日 著者:冲方丁
トツ! の感想
麻生幾は、スパイもの外務省などの現場官僚ものを読んできました。これはかなり毛色が違う。こういうものも守備範囲なのかい。警視庁SATのお話しです。SATの訓練日常から始まる。キントツ発生、原宿駅前で発砲事件、死傷者多数、制圧した。被害者の最後の言葉、あなたが…そしして・・・ころされる・・・けいしさん・・・たまたまその場に居合わせた女性警官だった。東京駅新幹線ホームで銃撃戦。首相私邸で銃撃戦。いずれもSATが制圧する。一連の暴動の背景・動機は起こりうるはずのないもの。SATの日常・活動はこうなのか、違うものか
読了日:05月20日 著者:麻生 幾
ヘルドッグス 地獄の犬たち (角川文庫)の感想
前に読んだ本に「煉獄の獅子たち」がある。出版年時は「ヘルドッグス」のほうが先に出て、「煉獄の獅子たち」は最新刊なのに、「ヘルドッグス」より昔の時代を書いている。ヤクザのトップの世界のお話しだ。そこへ警察から潜入者が送り込まれている。警察の意図に反して、警察のくびきを離れてヤクザのトップを取ってしまった。警察はさらに潜入者を送り込む。ばれずに済むか。ばれるのか。拷問のシーンがある。ここで読むのに日数がかかってしまった。1ページも読まないのに、ページを閉じてしまう。どの人物にも感情移入できません。エグ過ぎ。
読了日:05月16日 著者:深町 秋生
夢幻 (単行本)の感想
第1部「夢の天下」徳川家康 第2部「幻の天下」織田信長 第1部はいきなり本能寺の変が始まり、家康は命からがら三河へ帰ります。一転、そこから家康の人質時代から物語が始まります。第2部、信長が家督を引き継いで、家中を引き締め従わぬものを打ち取るところから始まります。この先は、今までの小説とそう変わりない。関東から中国四国までほぼ切り取ったと思えるあたりで、朝廷が意に従わぬのを咎めます。それに気が付いたのが近衛前久、切り崩し工作を始めます。ほとんど出番がなかった明智光秀が出現します。第1部の冒頭部分に続きます。
読了日:05月05日 著者:上田 秀人
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