本日も晴天なり 鉄砲同心つつじ暦
「本日も晴天なり 鉄砲同心つつじ暦」梶よう子 集英社
礫(つぶて)丈一郎は鉄砲百人組に属し、伊賀組の同心なのだ。
父徳右衛門はまだ隠居することなく、丈一郎は部屋住みの身分だ。
伊賀組はつつじで知られており、俸禄が少ないのをつつじの売り上げで補っているのだ。
他愛もないお話が続くが、それ、そこは幕末、動き出す前兆があるのだ。
その他愛もないお話がええのです。そうか、御家人の暮らしはそういうことなのか。
大小腰に手挟んでいても、旗本と御家人とはやはり違うのか。
ちょっと脱線します。
戦国の世では足軽小者と武士とは大きく違いました。
江戸幕府では、旗本御家人と分けてはいましたが、幕末には垣根はずいぶん低くなりました。
鉄砲同心と呼びますが、時代が時代なら、鉄砲足軽なのです。
幕末も押し詰まると、鉄砲足軽が主体となります。
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