刑事の慟哭
「刑事の慟哭」下村淳史 双葉社
刑事が泣く場面は出てきません。泣くほどのことがあったのだ、と無言で伝えています。
容疑者が新宿署から投身自殺した。
その騒動の最中に田丸刑事は真犯人を逮捕して新宿署に護送してきた。
新聞記者に囲まれた。捜査本部の面子は丸つぶれになった。
手柄を上げたが和を乱したと除け者にされている。
今の事件は、宅配荷物の爆破事件、数人が死傷している。
捜査本部は宅配便のドライバーを検挙して送検した。
田丸刑事は独自の捜査をしている。自分は所轄、相棒は本庁、巻き添えにするわけにはいかない。
信じるよ、一緒に捜査しよう。
真犯人を探し出します。
その捜査会議がじれったい。
自分は除け者の身、だが、本庁の相棒に迷惑が及ばないようにしなければならない。
自分が間違っているように言葉を重ねて、管理官をホンボシのほうに誘導しなければならない。
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