ごんげん長屋つれづれ帖【一】かみなりお勝
ごんげん長屋つれづれ帖【一】かみなりお勝
「ごんげん長屋つれづれ帖【一】かみなりお勝」金子成人 双葉文庫
書き下ろし文庫のひとつです。
書評だかうわさだかで、書き下ろし文庫の中に評判の物があるということで、これじゃなかろうかと目星を付けたものです。
四話あって、そのひとつのタイトルがかみなりお勝、どんな雷か読んでみたい。
お勝は質屋の番頭をしているが、質屋と同時に損料屋も営業している。
貸し出したお膳に傷がある。傷のわけを突き詰めるお話し。ここでかみなりを落とすわけじゃないのですよ。
理不尽なかみなりじゃない。真っ当なかみなりなんだよ。
第四話、「子は宝」お勝のところには子供が三人いる。
三人ともみなしごなのだ。お勝も火事で焼け出されてみなしごで育った。子供のみなしごの事情はそれぞれ。
長屋の年寄りがお勝の前で子供に告げる。
お前たち、三人はきょうだいだと思うか。思います。
お勝さんをおっかさんだと思うか。思います。
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