東京バンドワゴン
「東京バンドワゴン」小路幸也 集英社文庫
このシリーズ、現在、16作まで出ているのだそうです。その最初の巻です。
小路幸也が好みなら、「東京バンドワゴン」は外せない、のだそうです。
音楽楽隊のお話しかな、読んでみると、下町の東京バンドワゴンという古本屋のお話しでした。
四世代が同じ家で暮らす物語で、核家族時代に逆行した設定です。
中編が四話、それぞれどうってことない些細なことからお話しが始まります。
思いのほか、こんがらがっていくんですよ。
落語を聞いているような、ホームドラマのシリーズを見ているような、そんな気持ちに浸れます。
文庫だから巻末に解説があります。
現役書店員の解説で、これを読んだら、もう何も付け加えることはない、恐れ入りました。
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