「曲亭の家」西條奈可 角川春樹事務所
お路は嫁いだ。
舅は曲亭馬琴、夫は腕が悪い医者なのだ。
家の収入は曲亭馬琴で持っているだけに、舅の意思だけで家がまわっているのだ。
舅も姑もかんしゃく持ち、夫もかんしゃくを爆発させる。
里見八犬伝、馬琴一家はこの読み本の呪いにかけられているようなもんだ。
身ごもった赤子が死ぬ、夫が死ぬ。
馬琴は視力を失った。
お路は馬琴の要求に屈して、口述筆記をすることになった。
罵倒されながら、負けずに口答えしながら、やっと軌道に乗った。
このストーリー、あまり気が抜けるところがありません。
あれほどの大文豪の一家だ、大成功のお話しだろう。
いいえ、かなり窮屈な不幸のストーリーです。



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