帰還
「帰還」堂場瞬一 文芸春秋
東日新聞、四日市支局長の藤岡が亡くなった。
津支局での同期の、松浦=編集委員、歩美=広告局次長、本郷=東日文化財団、は葬式に向かう。
藤岡は泳げない、水を怖がっていた。水死するなどあるはずがない。
松浦はどうも腑に落ちなくて、再び四日市に引き返した。
ここから地方政界の闇が暴かれ始めます。
バブル期に氷漬けになっていたサイエンスパーク跡地が運送会社の流通センターに一変している。
津中央高校のOB会に、正規なものとは別のひそかな秘密結社がある、民教研。
わたし、新聞記者ものはあまり好みじゃないのですよ。
しかし、この三人、新聞記者としてはもう袋小路に入っている。
現役ではなく、定年間近、取材するのも自分の費用でしなきゃならない。
真相に辿り着きます。
新聞記事にするのか、できるのか。
どうなんでしょうね。そこは小説には書いていない。
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