三河雑兵心得 壱 足軽仁義
「三河雑兵心得 壱 足軽仁義」井原忠政 双葉文庫
足軽立身出世物語のスタートです。
三河は渥美半島の植田村、茂兵衛はそこの百姓だ。
弟が馬鹿で村の若者から虐められる。
仕返しに薪で殴ったら一人が死んでしまった。
弟の丑松を連れて村を出た。
夏目次郎左衛門に拾われて足軽小者になった。
一向宗一揆で夏目党は松平家康に歯向かうことにした。
一揆は負けた。
夏目次郎左衛門は茂兵衛ら三人を家康に推挙してくれた。
家康も自分の親衛隊を大増員しなければならないのだ。
今後は家康傘下の直参なのだ。
被官・またものの足軽とは大違いなのだ。
夏目次郎左衛門は名前を考えてくれた。村の名前を名乗ればええて、植田茂兵衛と名乗るがよい。
枝葉のお話しが面白い。足軽の戦着、胴丸の着方など。
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