特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来
「特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来」南原 詠 宝島社
第20回(去年)「このミステリーがすごい!」大賞の受賞作品です。
受賞時は「バーチャル・フォール」の題名でしたが、出版時には題名を変えました。
弁理士・大鳳未来と弁護士・桃愁林は共同でミスルトウ特許法律事務所を運営している。
今回は特許権を犯していると警告が来た件だ。
モノの特許権なら理解がし易いが、この件では撮影技法が特許になっている。
ユウチューブでの撮影技法が焦点になっている。
ユウチューブで、いかにビューを勝ち取り、ライバルを蹴落とすか、これが焦点なのだ。
特許権者がいて、使用権獲得者がいて、争うべき対象者がいる。
訴訟に持ち込むか、訴訟前の和解に持ち込むか、特許の不成立を争うか。
そこはこの小説のキモだから語らない。
ネタバラシしときましょう。完全勝利。
作者は、会社内弁理士として働いているそうです。
安定収入があるのだから、作家として二作目三作目を書いてくれると期待しても、無理でしょうね。
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