3月に読んだ本
3月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3645
ナイス数:135
わが名はオズヌ (小学館文庫)の感想
「ボーダーライト」を読みました。これはシリーズものなのだそうな。前作が「わが名はオズヌ」これは読まなきゃ。南浜高校は問題高、不良のたまり場で評判が悪い。高校を廃校にして宅地開発する構想がある。政治家の大立者、真鍋と、土建会社社長の久保井が企てていることだ。高校生の賀茂晶は学校防衛に立ち上がる。賀茂晶に降臨したオズヌが致していることなのだ。オズヌとは役小角、役の行者として知られている。前鬼後鬼を従えている。前鬼は水越陽子、賀茂晶の担任、後鬼は赤岩猛雄、元暴走族のリーダー。オズヌと前鬼後鬼とが学校を守るお話し
読了日:03月28日 著者:今野 敏
佳代のキッチン ラストツアーの感想
「佳代のキッチン」「女神めし」「踊れぬ天使」と続いたシリーズはこれで終わりです。コロナ騒動で外食業界は大混乱で、キッチンカーは閉店中です。これではいかん、旅に出よう。再び旅に出て、相変わらずお節介は止まりません。第1話、漁師のせがれを怠惰から引き戻す。第2話、ブラジル移民戻り、東南アジアの出稼ぎ、融和に手を貸す。第3話、酒造会社の息子を立ち直す。第4話、中退女子高生を寿司屋に預ける。第5話、自分の話、佳代、フランス人と結婚する。これまでは他人へのお節介、最後は自分の踏ん切り。メニューに詳しいが、著者は何物
読了日:03月26日 著者:原宏一
六つの村を越えて髭をなびかせる者の感想
高宮伝吉は幕府から蝦夷への見分隊が出るので、下役の竿取として参加した。足軽身分なので、名を最上徳内と改めた。最初の見分、アイヌの言葉を習った。エトロフ島に渡り、置き去りにされたロシア人からロシア語を習った。松前藩の政治・仕置きは無慚でアイヌには過酷なものだった。二回目の蝦夷見分、アイヌの反乱の調査だった。松前藩の政治が過酷なので、たまりかねての反乱だった。最初の成果、田沼意次から松平定信への政変で、見分隊は追放された。二回目の成果、江戸に帰ると牢屋に入れられ、幹部は遠島、下役は解雇、松平定信の意向だった。
読了日:03月25日 著者:西條 奈加
探花―隠蔽捜査9―の感想
今野敏には各種シリーズがある。竜崎警視長、息子の不祥事で警視庁の大森署に署長として赴任した。カムバックして、今は神奈川県警の刑事部長にいる。横須賀で殺人事件があって、米軍軍人との関連が疑われる。日米地位協定が絡んでくる。現地で調整することになった。米側は日本人二世の捜査官が乗り出してくる。米軍基地への捜査を巡って論争が起きる。折しもキャリア同期が県警警備部長として赴任してくる。警察指揮より猟官運動のほうを目指している男なのだ。息子はポーランドに留学中だ。息子がポーランドで逮捕されたとの知らせが入ってくる。
読了日:03月22日 著者:今野敏
ボーダーライトの感想
神奈川県警の少年捜査課、高尾巡査部長と丸木巡査がここでの主人公。神奈川県の少年がなにやら荒れている。それを探りに巡回している。生安本部長ではなく、組対本部長に呼ばれた。みなとみらい署に行って赤岩から話を聞いてくれ。ここからみなみらい署の諸橋係長、城島係長補佐とのタイアップ捜査が始まる。話しをハショリます。スカGというバンドでミサキが煽っているらしい。歌の影響で、青少年が犯罪に手を染めているらしい。ここで登場するのがオズヌ=役小角、賀茂に降臨して姿を現すのだ。降臨から去ると、賀茂は頼りない高校生にすぎない。
読了日:03月19日 著者:今野敏
三河雑兵心得 : 8 小牧長久手仁義 (双葉文庫)の感想
後処理は羽柴秀吉が政権を取った。徳川家康は駿河・甲斐・信濃を傘下に収め、国人衆の慰撫に勤めている。東信州には大久保忠世を総奉行に置いた。植田茂兵衛は大久保忠世の与力に付けられた。織田家を簒奪されて、織田信雄は腹を立てている。徳川家康と連合を組むことを図った。小牧長久手の戦で信雄家康連合軍は勝った。しかし、信雄は秀吉と講和を結んでしまった。秀吉は家康に大阪城へ伺候するよう申し付けた。徳川家臣はだれもが大反対、家康が声を掛けた。植田、おまんの存念を申せ。ええい、やけくそだ、鉄砲の数からして、わが方は負けまする
読了日:03月17日 著者:井原忠政
マスカレード・ナイト (集英社文庫)の感想
ホテル・コルテシア東京、大晦日のカウントダウン・パーティ、仮装で入場することがドレスコードになっている。まさにマスカレード・ナイトですねぇ。殺人事件の犯人がパーティに現れると密告があった。新田警部補はフロントマンとして潜入し、犯人を捜すよう命令を受けた。前作で指導を受けた山岸尚美はコンシェルジェに異動していた。代りに、氏原というホテルマンが付くことになった。厳格なホテルマンで、迷惑がってフロント業務に触らせもさせない。客の数だけストーリーがあって、脇筋のお話しなのやら本筋のお話しなのやら、見当もつかない。
読了日:03月16日 著者:東野 圭吾
マスカレード・ホテル (集英社文庫)の感想
舞台とするホテルの名前はマスカレード・ホテルではない。ホテル・コルテシア東京。連続殺人があって、次の殺人現場はホテルになりそうだ。警察は、ホテルに刑事を潜り込ませる。映画ではフロントマンが木村拓哉、教育係が長澤まさみ。ネタバレになるから、本筋の殺人事件には触れない。ホテルが舞台だけに、いちゃもんを付けて部屋のグレードアップを図る事件、ホテルの備品持ち出し事件、有名人がホテルを浮気に使う事件、脇筋が豊富にある。刑事が鍛えられて、フロントマンに仕立てられていくところが秀逸、ははぁ、ホテルとはこいうものなのか。
読了日:03月12日 著者:東野 圭吾
お寺はじめましたの感想
著者の肩書は日蓮宗越谷布教所源妙寺住職。ごく普通のサラリーマン家庭の息子で、お坊さんになるのを志して、15歳で身延山に入門する。身延山高校に入学、高校一年生でお坊さんになる下地は築かれたのだそうな。どんなに修行が辛くても、その一年に比べれば、軽い、軽い。立正大学仏教学部で僧侶になる研鑚を積み、「信行道場」での荒行三十五日、やっと僧籍を得ます。自分で寺を開く、埼玉県越谷を拠点としました。民家の借家に寺を開いたのが平成二十七年、平成二十九年には土地を取得してお堂の地鎮祭を迎えています。その二年間、どうしたの。
読了日:03月07日 著者:渡邊 源昇
大義 横浜みなとみらい署暴対係の感想
7篇の短編小説集です。主人公は、暴対係の係長が諸橋警部、同期の城島警部補が係長補佐。部下に、ヤクザと同じ風采のものあり、弱そうに見えるのに武道の達人あり、暴対に置いておくのが惜しいPCの達人あり。監察で笹本警視、二人を目の敵にしているように見えるが、実は認めている。神風会の神野組長、岩倉代貸、たった二人の組、暴対二人の相談相手なのだ。7篇それぞれ、主人公が入れ替わりながらお話しが続いて行く。雑誌「読楽」に連載のものだそうな。「読楽」て雑誌、本屋で見たことがないなぁ。地方書店だから取り扱っていないのだろうか
読了日:03月04日 著者:今野敏
ノーマンズランド 警部補 姫川玲子 (光文社文庫)の感想
ちょっと昔の頃、女子高校生が北朝鮮に拉致された。そして現在、姫川玲子は若い女性の殺人事件を追っている。容疑者は別件で他の署で逮捕されたのだそうな。その署に乗り込んでみたが、追い払われた。探ってみると、実にズサンな捜査で逮捕している。事件を覆して、こっちの捜査本部に引き取らなきゃならない。一方、ガンテツ、勝俣警部補、国会議員の大物の私兵となって働いている。私兵となった最初のいきさつ、今なお私兵として働いているこの現状。拉致された娘の恋人は自衛隊に入った。特殊部隊に入って、北朝鮮に救出に行くことを目指している
読了日:03月02日 著者:誉田 哲也
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