チョンキンマンションのボスは知っている
「チョンキンマンションのボスは知っている」小川さやか 春秋社
サブタイトルが、「アングラ経済の人類学」
わたし、2001年から2013年まで飛び飛び6年、12座の香港の山に登ってきました。
後半の宿泊ホテルは帝國飯店(ホテル)、名前は凄いが安宿です。
香港MTRの駅は尖沙咀Tsim Sha Tsui
帝國飯店の数軒隣がチョンキンマンションです。
銘板は重慶大厦と出ています。
道端で黒人が大勢、チラシを配っています。掻き分けて抜けるのが大変です。
その黒人たちのボスがこの本の主人公なんだな。
名前はカラマ、東アフリカと香港を結ぶブローカーなのだ。
商品は自動車、自動車部品、カラマが最初に香港の仕入れ先を開発して東アフリカに販路を開いたのだ。
後に続くタンザニア人に仕入れ先も販路も教えてやる。セールストークも口移しに教えてやるのだ。
大勢が携わるとパイプが太くなる。結果、カマラの取扱高も増えていくのだ。
小川さやか、最初はタンザニア国内で研究を始めました。
欧米の学者が多くて、その中で突き抜けて行くのは並大抵ではない。
そこで、タンザニアから出て行ったブローカーに着目した。
香港とタンザニアとの結びつきにたどり着いたわけです。
この本、入口の紹介だけでやめておきます。
なにしろ、経済書なのだ、人類学の本なのだ。
一括りにこんな内容だとはとても言えない。
メチャ面白いから読んでみてね。
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