事件持ち
「事件持ち」伊兼源太郎 角川書店
著者の前職は新聞記者です。これは警察回り新聞記者の物語です。
新聞記者や警官がいっぱい出てきます。
誰が誰やらわけわからなくなります。わからなくても不都合はありません。
連続殺人事件が起きます。
抜いた、抜かれた、新聞記者間で特ダネ競争があります。
一番悲惨なのが特オチ、辞表に近いものがあります。
ここでは独材という術語がさかんに出てきます。
独自取材の短縮形です。
独材をまだ一本も出していない新人は嘲笑の対象のようです。
事件持ちとはなんぞや、転勤先のそこそこで大事件にぶち当たることだそうです。
警察でも同じ、赴任する先々で大ネタにぶつかる刑事の事です。
わたし、ほんとは新聞記者ものは好きじゃない。
好きでもないのに読んでしまうんだよなぁ。
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