ほたる茶屋 千成屋お吟
「ほたる茶屋 千成屋お吟」藤原緋沙子 角川書店
千成屋お吟シリーズとして、これが第一作目、第二作目に「菜の花の道」がある。
基本は捕物帳なのに、地味、捕物帳特有の派手さがありません。
稼業は岡っ引きなのに、亭主がお伊勢参りに出たまま蒸発してしまった。
四篇の中編で出来ています。
どれがお勧めか、最後の「海霧」かなぁ。
捕物帳というより、二万石のお家騒動かなぁ。藩主の跡継ぎ問題です。
ちゃんと同心取り方が出動するから、捕物帳の体裁を食み出してはいません。
千成屋の本業は何でも屋です。
どうやって稼ぎになっているのか、そこがよくわからない。
捕物は余技です。稼ぎにはなりません。
亭主の蒸発が未解決、伏線のまま回収されていません。
次はこの問題かな。
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