三河雑兵仁義(八)小牧長久手仁義
「三河雑兵仁義(八)小牧長久手仁義」井原忠政 双葉文庫
徳川家中での植田茂兵衛の立身出世物語です。
年齢も三十八歳になった。子供の行く末を考えると自由奔放に思ったままを言えなくなった。
世間が怖い、睨まれたら子供に響く。あちこち忖度しなきゃならない。
茂兵衛の主戦場は信濃東部です。上田あたり。
大久保忠世が総奉行で、茂兵衛はそこへ与力として加わった。
信濃の国人衆に真田昌幸がいる。表裏比興之者として有名で、この先手を焼くことになるはず。
徳川家康は織田信雄の誘いに乗って、豊臣秀吉と対決することとなった。
小牧長久手の合戦で森武蔵守(鬼武蔵)池田恒興を討ち取った。
合戦は勝ったが、織田信雄は秀吉と講和を結んでしまった。
浜松城大広間で大評定が開かれた。
主戦論が渦巻いている。
家康が声を掛けた、植田、おまんの存念を述べよ。
鉄砲の数、火薬弾薬の物量で我らは到底及びませぬ。
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