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「蹴れ、彦五郎」今村翔吾 祥伝社
直木賞作家、今村翔吾の初期の短編集です。
表題の「蹴れ、彦五郎」今川義元の息子の今川氏真、幼名は彦五郎、大名の才はなく、蹴鞠の技ばかり磨いています。
松平家康に降って、蹴鞠ばかり蹴っています。
で、それからどうなる。最後は語らない。ネタバレになるからね。
「三人目の人形師」これは気持ちが悪い。1ページ読んでは本をパタンと閉じ、無理に気持ちを掻き立てて最後まで読んだ。
貧乏話は好きではない。
それと、人間界から地獄に堕ちていくお話しも嫌いだ。
新作では、貧乏話も地獄話も扱っていないようで、是非ともその路線で執筆活動を進めて頂きたい。
「青鬼の涙」たった6ページの掌編、内容は、いえ、どうってことないスケッチです。
他に六篇ほどあります。
わたしの、山のページ、自転車のページで、アクセスの多いページを順番に並べるランキングですが
突然、表示しなくなってしまいました
契約しているサーバーが、最新のグレードに強化しました
それに伴って、cgi を動かす Perl がアップグレードされました
わたしは付いて行けずに置き去りになっています
自分でもアップグレードすればええじゃん
いえいえ、敷居が高い
最新の Perl をダウンロードして、展開して
コマンドプロンプトで黒画面を編集するのです
これはわたしの技量の限界を超えています
ここで諦めました
アクセスランキングは削除することにします
どこの山域・地域が人気があるか、どこが不人気か
じわっと見えてくる cgi でしたが、消してしまいます
江の川沿いに下って、大津の集落に到着した。
ここは大津、港という集落もある。香淀という集落もある。丹渡という集落もある。水運、舟運と関係が深い川沿いなんですよ。
国道から一本入ったところに屋根付きのゲートボール場がある。ひと頃は流行ったが、今は下火だよねぇ。ゲートボール場付属の駐車場がある。そこを利用させていただこうか。
目の前に大津郵便局がある。大津郵便局は、滋賀県、熊本県、茨城県、北海道、高知県にあって、別に名前が同じでも差し支えないみたい、何々県の大津郵便局と区別しているみたい。
路地裏から出て、県道437号線を進んで行く。
最初はそんなに傾斜がキツイわけではない。江谷の分岐までは楽々で登っていける。
ここからはちょっと抵抗が増す。
市場と宮の谷の分岐のところで、写真を撮るため自転車を下りたら、もう漕いでは登れない。押して進むしかしょうがない。
中ノ谷集落で山腹高くに民家がある。谷底はたんぼなんだよねぇ。耕地を潰さないためには傾斜地に家を建てるしかないのだろうねぇ。えらいこっちゃな。
ここは中ノ谷集落、市場・門前と中ノ谷・堂ノ谷との分岐になるのだね。ずっと自転車を押して歩いています。この傾斜なら、自動車もギヤをローに入れてふかして上がるしかない道なんだよ。
はるか上に民家が見えている。茶色の屋根と黒い屋根の間に県道が走っているのだ。藁屋根に増築に増築を重ねた民家がある。その家の前を大曲りする。
ここの集落名は後谷というのらしい。大曲り地点に案内標識がある。このあたりでは幅広の道路への改良が行われている。
どこまでもずっと幅広の道であるわけがない。道が細くなる。ここからはほぼ水平、ペダルを漕いで進むことができる。
ここが頂上、峠のてっぺんなんだね。岡三淵峠でもないし、中ノ谷峠でもない、無名の峠なのが悲しいね。うぐいす峠なり、かっこう峠などの名前があれば響くのにね。
編集が終わりました。
新しいページをアップしております。
これは一部分の抜き書きです。
全体の姿は下のURLからお出でください。
http://sherpaland.net/bike/2022/bike-220922-sakugi3/bike-220922-sakugi3.html
このフレーズを一番多用するのは中国の報道官です
日本の記者会見でこう発言したら、大騒ぎになります
中国では閾値が低い、簡単に言葉にしてしまいます
日本では閾値が高い、宣戦布告などの極限状態でさえ使いません
日本語に翻訳するのに、逐語訳で聞いてみたいもんです
彼ら、本当に中国語で、とやかく言うな、そう言っているんですかね
けんかの場面、殴り合いの場面でも、とやかく言うなとは言いません
大概、黙れ、これが普通です
中国の報道官も、黙れ、とは言わないでしょう
とやかく言うな、これがお国の表現なんでしょうね
日本では、黙れ、には緊迫感がこもっている
とやかく言うな、には揶揄が感じられる、高位者の立場での物言いの臭いがする
日本で、とやかく言うな、が嫌われる訳です
時々、有線ルーターが不通になります、繋がらない
解決策は、有線ルーターをコンセントから引き抜いて、再び差し込むこと
これで、問題は解決します
繋がらなくなる度に、コンセント抜き差しで何度も乗り切ってきました
もう十年以上同じルーターを使っています
物理的な賞味期限が来たのかもしれない
いや、違うかも、もともとそんな癖を持っていたのかもしれない
何か手を打たなきゃな、別の会社の有線ルーターを買って試しました
面倒なことが書いてある、ケーブルテレビ会社に何々を尋ねて設定を変更しなさい
うまくいきません、一筋縄ではいきません
思い付きました、同じもののスペアを用意すればええのだ
ELECOM BRC-FEBK 同じものを注文しました
既に製造中止の番手です、意外に高い、発売当時の定価なんでしょうね
中古品がありました、新古品でしょうね、長期在庫かな、これならリーズナブル(えらく安値)な価格です
今後、今の使用中のルーターが壊れても、リリーフがいる、大丈夫です
今はウィンドウズ10、これから先の事だけど、ウィンドウズ11の規格に合わないかも、という不安は残っています
「布武の果て」上田秀人 集英社
布武とは天下布武、織田信長のことです。
視点は堺の商人、今井彦八郎=今井宗久、魚屋輿四郎=千利休、天王寺屋助五郎=津田宗及からのもの。
三人は集まってはそれぞれの視点から世の中の動き・趨勢を見極める。
阿波の三好勢から信長に商圏を動かしたのもそのひとつ。
堺の商人でもあるが、信長の茶堂衆として、茶会での会話やりとりを耳にすることができる。
なにやら信長の動きに危険を感じる。
本能寺の変が起きた。
小説では信長が語るわけではない。
終始、堺商人の三人を追いかける。
それで充分に歴史を語ることに繋がっているのだ。
堺の会合衆の舵取りを旧勢力から奪い取るところなど、これも戦争のひとつでしょうね。
「明日へのペダル」熊谷達也 NHK出版
主人公はは55歳の本間優一、メタボで医者から痩せるように警告を受けている。
部下の水野唯にロードバイクを勧められた。
プロショップでイタリア製のかなり値の張る自転車を買い入れた。
はまりました。
ヒルクライムにも挑戦した。
百キロライドにも挑戦した。
著者はロードバイクに詳しいじゃないか。自転車乗りの心根に理解があるじゃないか。
時代はコロナが流行る初期のころです。日本全国で患者が数百人のころです。
会社はテレワークで対応した。
たまに会社に出勤する日はロードバイクで通勤した。
順風満帆のここまでですがね、コロナのご時世です。
ここから一挙にお話しは緊迫してきます。バッドエンドの予感がする。
これから先は語らない。
果たしてどうなるか、自分で読んでね。
ハッピーエンドです。安心して読み続けてください。
三次の神社もほとんど巡って、残るは作木だけなんだよ。
作木も、迦具神社を中心に、摂社末社まで巡っている。それが1/3なんだよね。
「2021年_9月12日 三次の神社、作木の迦具神社、本社も分祠も全部」
残る神社を、川沿いの神社、山の中の神社、と、2/3、3/3で網羅しようと考えるのですよ。
三次市役所作木支所の駐車場に駐車する。トイレを借りて大のほうを済ませる。これで市役所の支所のトイレを全部マークしたぜ。普通の市民で、全部の支所のトイレを制覇したのはわたし以外に何人いるだろう。
駐車場から出て、最初の訪問地、権現神社、常静の滝のほうに向かうんだよ。滝への分岐でハタと戸惑った。滝に向かうのだったかな。高丸ナシ園のほうに向かうのだったかな。
あんたねぇ、GPSに昨夜ウェイポイントをマークしたじゃないか。GPSを見れば分かるのに。すっかり度忘れして途方に暮れております。
まぁ、ええか、行ったも同然、権現神社に行ったことにしよう。
後で思い出してみると、常静の滝に向かう途中に神社があったよなぁ。そのまま行けばよかったのだよ。以前に通り過ぎたことがあるので、まぁ、それでよしということにしよう。
県道まで下りて、作木川の作木谷を登って行く。
作木谷から便坂トンネルを抜けて、布野から三次の中心へ向かって行くんだよ。三次と伊賀和志を結ぶバスの路線はこの道を通っている。作木谷がメインストリートなのだよ。
今でこそ江の川に沿う道は拡幅されたが、以前はバスの擦れ違いも難しい狭い道だったのだよ。国道の名が泣く酷道だったのだよ。江の川沿いはマイナーな道だったのだよ。
上作木に進んで、八幡神社がある。上作木の氏子だけなのか、作木谷全部が氏子なのか、そこはどうなんだろうね。社殿の大きさからすると、上作木だけの神社のような気がするがね。扁額はこんな姿。
編集が終わりました。
新しいページをアップしております。
これは出だしからの抜き書きです。
全体の姿は下のURLからお出でください。
http://sherpaland.net/bike/2022/bike-220912-sakugi2/bike-220912-sakugi2.html
外国人が外人と呼ばれると、差別だと抗議します
外人→ガイジン→害人 と結びつけるようです
そうじゃないのだがなぁ
外国人と呼ぶのが長いから短縮するのだがなぁ
差別と感じるほうの意見が強いから従うけどね
ガイジンと呼ぶな、ガイコクジンと呼んでほしい
こういうことなんだろうなぁ
幕末明治のころは異人と呼んでいました
今、異人と呼ばれると、差別語だと抗議するだろうなぁ
いえいえ、呼びませんよ
ここまで書いて、外人と検索してみました
いやぁ、百家争鳴ですねぇ、百家迷走、とも言う
〇ガイジンと呼んで何が悪い
×さべつだ、サベツだ、それは差別だ
イミグレーションの窓口ですがね、どこの国の窓口でも
内国人、外国人、分けて取り扱っているもの、しょうがないんじゃない
「晩秋行」大沢在昌 双葉社
作者一流のハードボイルドものでしょう。
ハードボイルドには違いないが、殺しだの殴り合いなどとは無関係なのだ。
ラブ・ロマンスのお話しですねぇ。
30年前、時はバブルの時代で、主人公は不動産会社にいて、地上げの担当だった。
突然バブルが弾けて会社は倒産した。
社長は身をくらませて行方不明になった。
六本木のホステスと結婚寸前だった。
社長とホステスはこの世から消えてしまった。
あれから30年、主人公は中目黒で居酒屋をやっている。
赤いフェラーリのスポーツカー、カルフォルニア・スパイダーを見たものがいる。
社長は赤い車と一緒に姿を消した。
オークションで20億はするのだそうな。
30年間、誰もが自動車を追いかけている。
ハッピーエンドではない、バッドエンドでもない、誰もが年を取る、というお話しかなぁ。
カルビーのかっぱえびせんのコマーシャルです
公式的には1969年からCMが始まったとされています
事情があって、そんなに長期間CMを続けられなくなったそうです
でも、このフレーズは破壊的で、CMを流さないのに、誰もが知るフレーズになってしまいました
事情があってとはどんな事情なの、それはね
コマソンの著作権登録は作曲家作詞家が確立した
迂闊にもカルビー、著作権問題で争って、コマソンを使用するのに差し障った
これだけ誰もが知っているいるということは、和解したんでしょうね
50年前はどこでも誰もが聞いたもんだよ
やめられない とまらない がギャグになって、こどもでも笑えるということは
放送では流してはいないが、店頭などで流していたのかもしれない
さかなさかなさかなぁ さかなぁをたべぇれば スーパーの鮮魚売り場で朝から晩まで流している
そんな売り方もあったんでしょうねぇ
「あの子とQ」万城目学 新潮社
ヒロインは嵐野弓子、吸血鬼一家の高校生です。
幼いころから、自分は吸血鬼で、人間に覚られないように気をつけて生きてきた。
もうすぐ17歳の誕生日が来る。誕生日には儀式があるのだそうな。
ある朝、目覚めたら化け物が部屋の中にいた。黒い霞のような、トゲトゲが集合したような。
名前をQという。
誕生日まで人間の血を吸わないように監視しているのだそうな。
同じ高校の男女四人で海に遊びに行った。
バスが事故に遭った。
男の子が死にかけている。
死なせないためには、吸血鬼の同族にしてしまえばええ。
つまり、その子の血を吸う事。これで不死の身になる。
そこで暗転、場面は病院のなか。
ここまでが序盤、これから吸血鬼の城内に入って行きます。ここまでが中盤。
終わりまでは語れない。そこは自分で読んでね。
万城目学は、あるはずもない物語を語るのが得意です。
これもその一篇、よくもまぁ、荒唐無稽のお話しが紡ぎだせるもんだ、これは誉め言葉です。
表紙・挿し絵は水沢石鹸、ものすごくユニークな絵だからもう忘れない、水沢石鹸ですよぉ。
「護衛艦あおぎり艦長早乙女碧」時武里帆 新潮文庫
海上自衛隊二佐の早乙女碧は護衛艦あおぎりの艦長を拝命した。
全六章で、四章までが護衛艦あおぎりの艦内の案内となる。
これ必要なんですよ。職務人員を読んでおかないと、このお話しの理解ができない。
四章で一名艦に戻っていないことが判明し、五章で艦長自らが捜索にあたる。
六章でも起きる話しがあるのだが、それはここでは語らない。
著者の時武里帆は、海上自衛隊士官勤務の経験があり、だから、艦内の事情に詳しい。
ただただ面白い、お仕事小説でもあるのです。
他に、自衛隊を経て、作家になったのは
砂川文次、ヘリコプター操縦の軍歴があり、小説の舞台は普通科(歩兵)
神家正成、戦車部隊にいて、戦車を小説に書いている。
自衛隊ものが普通に読めて、隊の編成、訓練、実戦が小説になる。
そんな時代になりました。
「流転-越境捜査-」笹本稜平 双葉社
警視庁特命捜査室で鷺沼は未解決事件を担当している。
神奈川県警所轄の宮野が絡みついてくる。
タスクフォースと称して、事件絡みで犯罪者のアブク銭を巻き上げる算段なのだ。
鷺沼は本来正義派です。流れに流されて分け前をいただくのは拒否しない。
今回の始まりは、宮野が未解決事件の指名手配犯を見つけたことから始まる。
十数年前、一家惨殺事件があった。犯人は国外に逃亡した。
帰ってきていた。
二十数億の金を巻き上げている。
これをタスクフォースの対象にしようじゃないか。
いまいちこのシリーズは読むのに乗り気になれないのですよ。
警視庁と神奈川県警が県境を越えて捜査するのがひとつの意味。
裁判で鉄槌を下せないなら、私的に制裁を加えてやろうじゃないか、の越境の意味もある。
ねずみ小僧が目明しを兼ねるようで、感情移入できないところがあるよねぇ。
8月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3921
ナイス数:125オムニバスの感想
全部、姫川玲子が女主人公のお話しです。七つの短編集。それぞれの篇の視線が変わって行く。相棒の目線で語られて行くのだ。同僚の女性警官で、50代で姫川の部下だったり、男性刑事で部下だったり。同僚の菊田目線から語られることはない。赤い靴、青い腕は同じ被疑者の事件を追及するお話し。人間の業を感じますね。あのねぇ、誉田哲也さん。まる被、まる害と言い分けないでくれませんか。被害者、被疑者、加害者、被害者、どっちを指しているのか分からないことがある。全部、竹内結子の映像で読んでしまうのだが、これはええことか悪いことか。
読了日:08月28日 著者:誉田 哲也
黛家の兄弟の感想
前作「高瀬庄左衛門お留書」に続いて海山藩でのお話しです。前作は郡方を勤める下級武士でのお話し。今作は筆頭家老・次席家老・大目付を勤める上級武士のお話し。時代も違うし、人物も違う、たまたま海山藩という共通項があるだけのようです。黛家は筆頭家老の家柄、新三郎は三男、他家に養子に出る身分なのだ。次兄は放蕩で、遊里に身を持ち崩している。長兄は家老職を接ぐべく修行している。新三郎は大目付黒沢家に婿入りすることに決まった。ここから波乱万丈が始まります。次席家老が筆頭家老に取って代わり、その筆頭職を取り戻すお話しです。
読了日:08月24日 著者:砂原 浩太朗
京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。―― 文化・アイドル・政治・経済・歴史・美容の最新グローバル日韓教養書の感想
[はじめに]が18ページ [目次]が20ページ チャプターは長いがセクションは短い。短節の積み重ねです。在日、日本人、韓国人のカードをその都度切って、立場を一定にせず語ってる。そうか、そうかと納得できる場面と、ちょっと読みずらい部分が隣り合っている。目を引く章のタイトルを並べてみた。なぜ韓国人は過去にしつこく、日本人は無責任なのか? なぜ韓国とは永遠に揉めつづけるのが当たり前なのか? 日韓の溝を、間にいる在日コリアンの視点で埋めてみた。 以下省略 なるほど、と疑問が氷解するものではありません。消化不良はそ
読了日:08月18日 著者:ムーギー・キム
聖刻の感想
有名司会者の息子が殺人を犯した。即、逮捕された。父は番組を降板した。ネットの悪罵はものすごかった。娘がモデルをしていたが、契約を切られた。彼女もネットの攻撃に晒された。たまらず、自殺してしまった。柿谷晶は捜査1課の刑事、この事件を担当する。彼女にも過去がある。兄が殺人を犯し、父が自殺した過去がある。被害者の家族もネットの攻撃に晒される、ネットリテラシーはこれでええのか。警察も加害者の家族を保護する必要があるのじゃないか。堂場瞬一、極めて攻撃的です。標的は殺人者に向いているのじゃない、ネットの群衆に向いてい
読了日:08月17日 著者:堂場 瞬一
三河雑兵心得(9)-上田合戦仁義 (双葉文庫)の感想
読み始める前に目次を見る。終章 茂兵衛、討死ス あっりゃぁまぁ、これで終わりなのか。関ケ原まで大阪冬の陣夏の陣まで続くと思っていたが、これで終わりなのか。家康が秀吉に降る最後の鍔迫り合いのころです。信州上田で真田昌幸の動静が定かではない。今は家康に従っているが、案の定、越後の上杉に裏切った。徳川軍は真田勢を攻める。軍議の席上、家康は、今までは植田と呼んでいたが、茂兵衛と呼んだ。植田茂兵衛、良かったなぁ。真田との戦は負け戦、しんがりを守って、茂兵衛、討ち死にする。百姓からの侍大将に成り上がった一代記でした。
読了日:08月14日 著者:井原 忠政
任侠楽団 (単行本)の感想
阿岐本組の日常です。シノギにはならない阿岐本組長の道楽が今度は交響楽団です。年末公演が迫っているのに、交響楽団は内部分裂しそうです。長老対若手、下手と上手、対立の原因はこれです。今度常任指揮者がドイツ人に変わる。それを機会にヒビが入りそうです。その指揮者が頭を殴打されて血を流した。所轄は事故で片付けようとしたが、本庁は警部を介入してきた。毎度おなじみの任侠○○と同様に、丸く収まっていきます。でも、そうなるには、代貸の日村が気を揉まなきゃならない。警察とヤクザが手を組んで収拾に当たる、珍しい光景が見えます。
読了日:08月12日 著者:今野 敏
クローゼットファイル 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介の感想
繊維業界でブローカー・コンサルタントで腕利きの桐ヶ谷京介。古着で目利きの水森小春。未解決事件専従捜査対策室の南雲警部と部下の八木橋巡査部長。この四人が関わる捜査記録の短編集。[ゆりかごの行方]12年前の捨て子事件、ベビー服の縫い目から解決。[緑色の誘惑]15年前の殺人事件、色染の媒染剤が決め手。[ルーティンの痕跡]新鮮な事件、パンティ盗難事件、パンツの皺・擦り切れが決め手。[攻撃のSOS]行動が怪しい中学生を発見、服の皺からイジメを発見。[美しさの定義]10年前の殺人、縫製技術が決め手。全部、縫製素材から
読了日:08月11日 著者:川瀬 七緒
バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則の感想
副題に、誰でも身につく36の伝わる法則。この本は作文や小論文などの学習参考書ではありません。ビジネス書です。企画書などでどうすれば的確にクリーンヒットできるか。告知、広告の出し方が魅力的になるか。「伝える」と「伝わる」の違いについてよぅく考えなさいと示唆しています。伝えようと頑張るほど空回りして伝わらない。どうすれば伝わるかを目指せば伝わってくるのだと語っています。この本に書いてあること、そんなにうまく行きはしませんよ。この本を読めば、バナナの魅力が100文字で伝わるのか。それは最後のあとがきに出ています
読了日:08月09日 著者:柿内 尚文
ミカエルの鼓動の感想
西條は北中大病院の外科医だ、ミカエルの執刀医でもある。ミカエルとは、外科手術支援ロボットなのだ。最近、病院に真木という外科医が招かれて就任してきた。ロボット手術ではなく、人間の手技を研鑚して手術する主義なのだ。ミカエルに欠陥があると噂がある。ロボットを使うか、手技を貫くか、問われている。手術の術式の論争だとか、病気の進行経過など、著者は医者でもないのに伝わってくる。続きが読みづらくなって、何度もバタンとページを閉じたもんです。プロローグとエピローグは繋がっています。ひゃぁ、えらいお話しに落とし込んで行くな
読了日:08月07日 著者:柚月 裕子
三河雑兵心得(8)-小牧長久手仁義 (双葉文庫)の感想
茂兵衛の主戦場は信濃東部です。上田あたり。大久保忠世が総奉行で、茂兵衛はそこへ与力として加わった。信濃の国人衆に真田昌幸がいる。表裏比興之者として有名で、この先手を焼くことになるはず。徳川家康は織田信雄の誘いに乗って、豊臣秀吉と対決することとなった。小牧長久手の合戦で森武蔵守(鬼武蔵)池田恒興を討ち取った。合戦は勝ったが、織田信雄は秀吉と講和を結んでしまった。浜松城大広間で大評定が開かれた。主戦論が渦巻いている。家康が声を掛けた、植田、おまんの存念を述べよ。鉄砲の数、火薬弾薬の物量で我らは到底及びませぬ。
読了日:08月06日 著者:井原 忠政
駆ける(2) 少年騎馬遊撃隊の感想
吉川元長(吉川元春の継嗣)と山中幸盛の戦いだ。山中鹿之助の名前で知られている。尼子は吉川との戦いで敗れ、一族の僧侶を還俗して大将に仰ぐ、尼子勝久。尼子は鳥取城も落ち、上月城に拠っている。尼子最後の戦い、負ける、山中幸盛も死ぬ。一見、騎馬遊撃隊の隊長、小六が主人公の扱いを受けているが、所詮、登場人物の一人だ。ここからはわたしの個人談。出雲の山を歩き、自転車を走らせていると、尼子伝説が少ないのですよ。ひたすらスサノオ伝説で覆われている。その後の伝承は知らず、松平家の伝承で覆われている。「駆ける3」はもう出るこ
読了日:08月03日 著者:稲田 幸久
読書メーター
工事の現場事務所がある。県営広域営農団地農道整備事業、これが大きなタイトルなのだよ。トレッタみよしから始まる工事なのだよ。
備北南部2期工事、トレッタみよしから廻神・下志和地間の市道までの北部の工事は完了した。今は南部の第2期工事を施しているのだ。市道出会いから春木集落までが南部第1期工事だったんだろうな。
春木集落の真ん中に春木川・春木中央橋がある。ここまでは来たことがある。春木中央橋の手前に敬宝神社がある。ここまでは足跡を残しているのだ。
ちょっと進むと、全面通行止の看板がある。なぁに、工事休工期間中だろ、工事車両も通ってないだろ。
たかをくくって、通行止めを冒して進みました。前からも後からも工事車両がやってきます。挟み撃ちになった。
通行止の看板を見たじゃろうが。入っちゃいけんよ。
世間ではたいがい一声かけてどこかへ行ってしまうもんです。ここはそうじゃないよ、ぴったり横づけしてこれ以上進まないよう見張っています。
しょうがない、これ以上進むのは無理だね。ここまでと証拠の写真を撮って引き返すとしよう。
ここでの工事期間は令和5年2月まで、ここ春木の集落から南の藤根原の集落までなのだよ。最終的には下板木の集落まで突き抜ける計画のようだ。この先10年かかっても完成できるかどうか。
さて、引き返そう。
編集が終わりました。
新しいページをアップしております。
これは一部分の抜き書きです。全体の姿は下のURLからお出でください。
http://sherpaland.net/bike/2022/bike-220829-pione_4/bike-220829-poine_4.html
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