流転-越境捜査-
「流転-越境捜査-」笹本稜平 双葉社
警視庁特命捜査室で鷺沼は未解決事件を担当している。
神奈川県警所轄の宮野が絡みついてくる。
タスクフォースと称して、事件絡みで犯罪者のアブク銭を巻き上げる算段なのだ。
鷺沼は本来正義派です。流れに流されて分け前をいただくのは拒否しない。
今回の始まりは、宮野が未解決事件の指名手配犯を見つけたことから始まる。
十数年前、一家惨殺事件があった。犯人は国外に逃亡した。
帰ってきていた。
二十数億の金を巻き上げている。
これをタスクフォースの対象にしようじゃないか。
いまいちこのシリーズは読むのに乗り気になれないのですよ。
警視庁と神奈川県警が県境を越えて捜査するのがひとつの意味。
裁判で鉄槌を下せないなら、私的に制裁を加えてやろうじゃないか、の越境の意味もある。
ねずみ小僧が目明しを兼ねるようで、感情移入できないところがあるよねぇ。
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